切らずに治すガン治療として知られる粒子線治療。X線に比べて体への負担が少ない夢の治療だが、高額な治療代がネックだった。医療保険の充実で、誰でも受けられる医療に変わりつつある。

 今年春、サムスン電子の会長に電撃復帰した李健熙(イ・ゴンヒ)会長。巨大コングロマリット(複合企業)の舵を取る名経営者に体の異変が生じたのは、2005年のことだ。すぐさまチャーター機で渡米、行き先はガン治療で有名なテキサス大学MDアンダーソンガンセンターだった。検査で異常が見つかり、放射線治療を受けた。

 切らずに治すガン治療として知られる放射線治療。だが現在、その放射線治療より確実に腫瘍組織を破壊し、かつ副作用が少ない治療法として広まりつつあるのが、粒子線治療だ。従来の放射線治療では効果が薄かったり、外科手術では手の施しようがなかったガン治療の手法として、成果を積み重ねている。

 粒子線治療には「重粒子線」と「陽子線」の2種類の放射線を使った治療方法がある。陽子などを高速に加速してできた放射線の一種で、得られるエネルギーを用い治療する。



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