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ガン(悪性腫瘍)とは?  
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ガン(悪性腫瘍)をわかりやすく解説します
人間の体は、一部を除いて常に入れ替わっています。何が入れ替わるかというと「細胞」です。人間の体には、約60兆もの細胞があります。しかし、もとは精子と卵子が結合した受精卵という一つの細胞から分裂しています。精子と卵子の中にある遺伝子(生命情報)に基づいて、脳の細胞、肺の細胞、胃の細胞、皮膚の細胞と、各器官に適した細胞を作り上げていきます。

ガンは、本来そこにあるべきものとは違う細胞がどんどん増えていく病気です。それぞれの体の器官は、本来の役割をまっとうすべく、個々の細胞が集合しています。つまり、肺に胃の細胞ができて増え続けたら、肺の仕事ができなくなるので、それらはガンです。植物でも、根は根、茎は茎、葉は葉、ですよね。根に葉ができてしまったら、地中から水や養分を吸い上げれません。 
 
ガン(悪性腫瘍)の特徴は
 
1.人間の正常な新陳代謝(細胞の入れ替わり)に従わず、勝手に増殖を続ける
 
2.浸潤(周囲に拡がる)、転移(体の他の部位に血液やリンパを通って飛び散る)をする
 
3.終末期には悪液質(あくえきしつ)が見られる

悪液質:身体にとって必要な栄養分をガン細胞が横取りしてしまう、また、ガン細胞から毒性物質が出されることで、食欲低下、全身倦怠、体重減少がおこり、身体が衰弱する。
 
ガンはどうしてできるのか?
ガンは遺伝病ではありません

「うちはガンの家系だから…」「親がガンだったから、私もガンになるに違いない…」と、ガンはあたかも遺伝する病気だと思われている方も多いようです。ガンは遺伝子にキズがつくことから起こる病気ですが、遺伝病ではありません。(一部、遺伝病としてのガンもあります)
 
遺伝子というのは、細胞の形や機能をコントロールしています。一つの細胞には、人間の機能に必要な情報がすべてセットしてあります。その中で、脳の細胞は脳の働きのための、胃の細胞は胃の働きのための遺伝子だけがスイッチオンになっていて、作動するのです。
 
この遺伝子に何らかの原因でキズがつくと、秩序的な細胞の入れ替わりができなくなり、ガンになっていきます。正常な細胞には決められた周期があり、寿命があります。人間の体は一部を除いて常に入れ替わっています。、皮膚は28日、血液は約4ヶ月で全部新しくなります。 
 
この入れ替わりも、遺伝子がコントロールしています。遺伝子には、生き物が生まれて、体を作って、維持して、一生を終える、という指令がすべて書き込まれています。細胞が入れ替わるためには、
  *細胞が分裂、増殖する→細胞活性化遺伝子(ガン遺伝子)
*役目を終えた細胞が自ら死ぬ→老化遺伝子(ガン抑制遺伝子)
という反対の働きを持った、いわばアクセルとブレーキのような関係の遺伝子がバランスよく働かなければなりません。この遺伝子にキズがつき、アクセルとブレーキが壊れて暴走しだすのが、ガンです。 

次で詳しく述べますが、この遺伝子にキズがつくこと自体を完全に防ぐことはできません。したがって、ガン発生の大部分は後天的な要因によるものです
二段階発ガン説
 
ガンができるきっかけと増える原因
病気としてのガンになるまでには二つの段階があるといわれています(二段階発ガン説)。
 
1.細胞の遺伝子がキズつき、ガンの大元ができる(イニシエーション)
イニシエーター(初発因子)によって、細胞の遺伝子がキズつき、ガンの大元ができる。ただし、まだこの段階では「眠ったままのガン細胞」状態である。イニシエーターとしては、化学物質、放射線、紫外線、ウイルス、タバコなど。
 
2.大元のガンが大きくなっていく(プロモーションと免疫力の低下)
イニシエーションの状態の細胞を刺激し増殖させて、ガン(悪性腫瘍)にする。プロモーションに関与するものをプロモーター(促進因子)と呼ぶ。プロモーターは、食生活(35%)、タバコ(30%)、慢性感染症やウイルス(10%)という研究結果がある。また、本人の免疫力が低下することも、ガンを大きくする。食事、タバコだけでなく、過労、睡眠不足、ストレス、心の持ち方などが影響する。
 
第一段階の「細胞の遺伝子がキズつき、ガンの大元ができる」ことを、完全に防ぐことはできません。生きている限り、毎日自然発生しています。以下は「癌ー患者になった5人の医師たち」(角川ONEテーマ21)のなかで、昭和大学腫瘍分子生物学研究所所長の黒木登志夫氏が述べていることです。
 
「発ガン物質は、合成色素や食品添加物のように人工的な物質だと思われていますが、実は大部分が自然の産物なのです。人のガンでもっとも重要な発ガン物質はニトロソアミンという物質です。(中略) ニトロソアミンは、私たちの身のまわりにたくさんあります。ごく微量ですが食べ物にも含まれています。タバコにも多くのニトロソアミンが含まれています。それにも増して重要なのは、体内でニトロソアミンがつくられることです。それ自身には発ガン性のない亜硝酸と二級アミンの食べ合わせで、体の中で自然にできてしまうのです。都合の悪いことに、胃液はニトロソアミンをつくるのにとてもいい条件ときています。亜硝酸の材料はどこにでもあります。生野菜、一夜漬けの漬け物などが材料となりますが、これらを制限しても意味はありません。口中の細菌によって硝酸から亜硝酸がいつまでもつくられるからです。そして、その量は食物からとる量より多いのです。二級アミンは魚肉、魚卵に含まれます。研究が進むにつれて発ガン物質と一口にいってもさまざまで、ピンからキリまであることがわかってきました。私たちは、ごく自然に発ガン物質やガンの因子にとり囲まれて生活しているといっても、決して大げさではありません」
 
ただし、私たちは細胞の遺伝子についたキズを自分で修復する能力も持っています。細胞分裂のときに起こるコピーミス(突然変異=元の細胞とちがうものができてしまう)の回数は、人間の一生では10億〜100億回起こる計算になるそうです。前出の黒木氏のような研究者の立場からすると、どうしてこんなにガンが少ないのか不思議だそうです。それほど人間にはすばらしい治癒能力、治癒システムが備わっているのです。
 
第二段階のプロモーション(病気としてのガンになるのを促進する)は、私たちの生活習慣に関係することが大きい。食生活、仕事などのライフスタイル、心の状態などです。つまり、ガンの大元が発生する第一段階を防ぐことはできないが、第二段階のガンが大きくなることを防ぐ手だてはあるということです。嗜好品や食生活の改善でプロモーターとの接触を避ける、仕事の仕方、睡眠、運動、心の持ち方などで免疫力を落とさない、あるいは活性化させることで、ガンに対抗できるのです。
多段階発ガン説
 
遺伝子研究の成果?
大腸ガンでは、ガンが発生し成長していく仕組みが遺伝子レベルで解かってきているものもあります。
 
▼ガン抑制遺伝子[APC遺伝子]の異常による正常細胞のポリープ化
            ↓
▼ガン遺伝子[K-ras遺伝子]の異常によるポリープの増大
            ↓
▼別のガン抑制遺伝子[P53遺伝子]の異常によるポリープのガン化
 
という三つの段階を経て、大腸ガンはできると解明されています。このような、ガンは複数の段階をたどって発生するという考え方を、「多段階発ガン説」と呼んでいます。ただし、このルートをたどらない大腸ガンもあるし、他のガンでは発ガン経路が不明のものも多いようです。
 
さて前項の「二段階説」と「多段解説」。遺伝子というミクロの世界を解明した「多段解説」を、最新の学説と支持する専門家もいますが、個人的には両者は別だとは思いません。たくさんあるなかの特定の遺伝子が関与していることはわかりました。しかし、「ある遺伝子の異常」をガンの原因と言うのはどうかと思います。なぜなら、結果的にガンを発生させる遺伝子の異常は現象であって、その異常を引き起こし、成長させてしまうものこそが本質的な「原因」だからです。そしてその多くは日常生活の中にあるのです。
ガンの成長と血管新生
ガンも大きくなるには栄養が必要
ガンも生きていくためには、栄養が必要です。また、老廃物も出ます。これらは、正常細胞と同じように、血液を介して供給、回収がなされます。ガンがまだ小さいうちは、既存の血管を正常細胞と共同で使います。しかし、だんだん大きくなってくると、それでは間に合わないので、自分専用の血管を作ってしまいます。(血管新生
 
これによってガンは、十分な栄養を取り込み、さらに大きくなることができます。同時に、ガンの塊から分離したガン細胞、剥げ落ちたガン細胞が、この新生血管を通り道にして、体のあちこちに分散していきます。これが転移になります。
 
ただ、ガンが作る血管は通常の血管に比べて不完全で脆いという研究もあります。それゆえ、ガンが大きくなるのに欠かせない血管新生を抑えることができれば、ガンを兵糧攻めにしてガンを死滅させようという薬の開発もされています。ガンが自前の血管から栄養を補給できない場合、ガンの塊はせいぜい直径1〜2mm程度しか成長できないそうです。また、血管が脆いためガンが大きくなると中心部まで血液が届かず、ガンの中心に近い内部は腐ってしまうケースも多いのです。
ガンの浸潤、播種
ガンは周囲に忍び込む
ガンが成長していくと、周辺の組織や臓器にも忍び込みます。ガンは原発巣(げんぱつそう=最初にできた場所)を覆っている基底膜(組織の境界線のようなもの)を、分解酵素という物質を出して壊してしまいます。そこからお隣さんに侵入し、広がっていくのが浸潤(しんじゅん)です。
  
また、近接する膜組織に散らばることを、播種(はしゅ)といいます。代表的なのが腹膜播種(ふくまくはしゅ)です。
ガンの再発と転移
ガンは離れたところにも散らばる

ガンの治療後、ガンが消え症状がなくなってから、再び同じ場所にガンが現れるのが再発(さいはつ)です。最初の治療で完全にガンがなくなり、さらにガンが発生する原因の改善ができれば、再発のリスクは低くなります。しかし、検査でも見つけられないごく小さなガンが残っていて、体力、免疫力が低下するようなこと、ガンを育ててしまう要因が除かれなければ、再びガンとして現れてきます。
 
一方、ガンは血管やリンパ管に入り込んで、離れた臓器、組織、器官に移動し、新たな病巣をつくります。また、手術の際にも原発巣から離れたほかの部位に運ばれることもあり、これらを転移(てんい)と呼びます。ガンによって転移をおこしやすい部位があります。たとえば、胃ガンなら胃の周囲のリンパ節、肝臓。大腸ガンは肝臓に、肝臓ガンは肺に、肺ガンは脳に、それぞれ転移しやすい。

血管やリンパ管に侵入したガンは、標的に到達するとその脈管内に着く(着床=ちゃくしょう)。このとき抗体やマクロファージといった免疫細胞の攻撃を受け死んでいくガンもありますが、生き残ったものは脈管外に出て転移巣(てんいそう)を形成します。
転移というと、ガンがどんどん悪化して勢力を拡大するように考えられていますが、「転移はガンが治るサイン」と主張する専門家もいます。転移をおこす原因には、ガン細胞同士の連結力が低下することもあるようです。「免疫革命」で一躍有名になった新潟大学医学部教授の安保徹教授は、「転移は、原発巣がリンパ球によって攻撃されて悲鳴をあげ、生き延びるためにちらばっている状態なのです」と言っています。 とはいうものの実際、再発ガン、転移ガンは一筋縄ではいかない厄介者が多いので、心の持ち方、知恵、複数の克服法を必要とします。当サイトの「困った時の様々なガン療法」「再発・転移・進行・末期のガン対策」をご参照ください。
 
ガン細胞 エスケープ現象
免疫細胞の攻撃から巧妙に逃れる
細胞というのは、その中身の情報を細胞表面(細胞膜)に表すという特性を持っています。遺伝子情報(体をつくり機能させる設計図)によって細胞内にどのようなタンパクが生成されたかを、いわば看板を掲げて合図するのです。
これは原則、正常細胞もガン細胞も同じです。ガン細胞は遺伝子が変異しているので、正常細胞とは異なる看板(タンパク)が発現します。このタンパクを免疫細胞のセンサーは察知して、異物と認識し攻撃排除を仕掛けます。ガンの細胞膜に穴を開けて、殲滅します。CTL(細胞障害性T細胞)などは、直接ガン細胞の表面に触れて見分ける能力を持っています。
ところが敵もさる者・・・ガン細胞は免疫細胞の攻撃から逃れるための巧妙なめくらましの術を備えています。これは「ガン細胞の免疫エスケープ現象」と呼ばれています。どんな隠れ蓑を使うかというと・・・

▼めくらまし物質を出して、表面の看板をなくしツルツルにしちゃう
→免疫細胞のセンサーをかいくぐる。見分けがつかなかった免疫細胞は通り過ぎてしまう。

▼サプレッサーT細胞を呼び寄せる
→免疫細胞の一種であるサプレッサーT細胞は、免疫が暴走しないようにブレーキ役となって調整する。免疫が働きすぎても弊害を起こす(アレルギーなど)ので、制御する。ガンの場合はかなりの免疫活動を要求されるので制御する必要はないが、ガン細胞があたかも被害者のように振舞うのか、騙されて制御してしまう。

このようにガン細胞はエスケープ現象を使って、生き延びようとするのです。
 


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