インフルエンザは毎年大なり小なりの流行があり、「患者発生がない」という年はありま
せん。




インフルエンザの発生状況は、全国のある約3千の小児科定点に内科2千を加えた
5千のインフルエンザ定点から、臨床診断に基づいた発生状況について毎週報告をいただ
いています。



インフルエンザ定点からは、少ない年で約80万、多い年で約150万人の報告数
があり、これを全国で医療機関を受診した患者数として推計すると、900万〜1800万人ほど
の患者発生があると考えられます。おおざっぱに言うと毎年約1千万人前後、国民の1割
程度がインフルエンザにかかっていることになります。 





  私たちが、ある大手の薬局チェーン店と共同研究を行ったところ、薬屋さんでのかぜ薬
の売り上げは、インフルエンザ流行のパターンが明らかになる前に増加するといった結果
が得られています。薬屋さんのかぜ薬の売り上げカーブが一定の上昇傾向を見せた時、い
ち早く医療機関では、外来数や入院数、あるいは救急患者搬送数の増加などに対して備え
る、といったことができるようになるかもしれません。 




  さて、かつてはインフルエンザの治療は、「少し辛いけれど、布団をかぶって寝ていてく
ださい」とか「卵酒が良いそうですよ」という程度で、せいぜい対症療法が行われるのみ
でした。